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0.プロローグ

2008年度の卒業生のひとりが卒業発表会で『3年間英語を学んできて』という題名の文章を展示しました。6千字余りのその文章の「おわりに」で彼は次のように書いています(下線は引用者による)。

ここまで、僕が英語を3年間学んできて得たものを述べてきましたが、本当はここで述べてきた事以外にも、英文を読む上で大切な知識・考え方をたくさん学んできました。しかし、ここで述べてきた以上に細かく、複雑なことなので、ここでは述べない事にしました。

実は、それらの知識も、結局は文のくみたてが大元になっているのです。そして、複雑な文も必ず文のくみたてに基づいていたようなことから、英語の基礎になっているのは文のくみたてだと、僕は考えるようになりました。そういうわけで、ここでは「文のくみたて」だけを述べる事にしました。

ここでは、僕が英語を学んできて、英語に対して僕がどう考えるようになったか、ということを中心に語ってきました。でも最近、英語で学んだ事は、僕の日本語に対する態度にも影響を及ぼすようになってきています。具体的には、自分で日本語の文章を書くときに、今までは言いたい事をとりあえず並べていく、という感じだったのが、一つ一つの文の間にある関係をかなり考えて書くようになった、ということがあります。日本語でも論理的(主語 述語 とまでは細かく考えませんが)な視点から文章を見るようになった、ということでもあると思っています。

そういうことを振り返ると、英語として3年間学んできた事は、英語・日本語といった言語の違いに関係のない、文章によっていかに正確に情報を相手に伝えるのか、という事として自分の中に取り込んだのかな?と思いました。

わたしは日頃生徒に「僕は言語の教員です」といっています。日本語も英語も同じ言語だという考えの下で両者を関連づけてまなべば、彼らのことばそのものに対する感覚がみがかれ、育っていく、そうなることで英語は「教科」ではなく、自分の生き方を豊かにするために必要なものになる、と信じています。だから、彼の文章はうれしかった。

このセクションではエイゴノミカタがどのように英語を見ているのかについて述べます。2009年の夏に勤務校内の研究会で示した文章を用いるので、筋道立てた分、固い印象はぬぐえません。しかし、よんでくださればかならずいままでと違う英語の見方があることに気づいていただけます。ぜひ、じっくりよんでみてください。

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